【40代からのダイエット成功法則】脂肪1kg=7200kcal!計算で導く、リバウンドしない具体的な減量計画
「若い頃と同じように食べているのに、なぜか体重が増えてきた…」
「いろんなダイエットを試したけど、結局リバウンドしてしまう…」
「夏に向けて引き締めたいけど、何から始めればいいかわからない…」
40代を過ぎると、体型の変化に悩む方は少なくありません。仕事や家庭で忙しい毎日の中、溢れるダイエット情報に振り回され、何が本当に効果的なのか見失いがちですよね。特に、短期間での劇的な変化をうたう広告や、根拠の薄い健康法に飛びついてしまい、時間とお金を無駄にしてしまった経験はありませんか?
ご安心ください。実は、ダイエットはもっとシンプルで、科学的なアプローチが可能です。 その鍵となるのが、「カロリー計算」に基づいた計画的なアプローチです。
なぜカロリー計算が有効なのでしょうか? それは、私たちの体のエネルギー収支の原則に基づいているからです。体脂肪1kgを減らすためには、約7200kcalのエネルギーを消費する必要がある、これは科学的に証明されている事実です。つまり、魔法のような特別な方法ではなく、日々の摂取カロリーと消費カロリーのバランスを意識的にコントロールすることが、ダイエット成功への最も確実な道なのです。
この記事では、40代以降のあなたがダイエットを成功させ、理想の体型を手に入れるための具体的な方法を、ステップバイステップで詳しく解説していきます。
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あなたの「体重維持カロリー(メンテナンスカロリー)」を知る方法
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脂肪1kg=7200kcalの法則を使った、無理のない減量目標の設定
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具体的な目標摂取カロリーの計算方法と食事のポイント
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筋トレと有酸素運動の効果的な取り入れ方
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「食べていないのに痩せない」と感じる理由とその対策
この記事を最後まで読めば、あなたはダイエットに関する正しい知識を身につけ、情報に惑わされることなく、自分自身の力で着実に目標達成できる自信を得られるでしょう。さあ、計算に基づいた、リバウンドしない本物のボディメイクを始めましょう!
ダイエットの絶対原則:「カロリー収支」を制する者がダイエットを制す
ダイエットについて語る上で、絶対に避けて通れないのが「カロリー収支」の考え方です。難しく考える必要はありません。これは、私たちの体がエネルギーをどのように利用しているか、という基本的なルールに基づいています。
カロリー収支とは?
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摂取カロリー: 食事や飲み物から体に取り入れるエネルギー量
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消費カロリー: 生命維持(基礎代謝)や日常活動、運動などで体が使うエネルギー量
この二つのバランスによって、私たちの体重は変化します。
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摂取カロリー > 消費カロリー → 体重増加 (余ったエネルギーが脂肪として蓄積される)
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摂取カロリー < 消費カロリー → 体重減少 (不足したエネルギーを補うために脂肪などが分解される)
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摂取カロリー ≒ 消費カロリー → 体重維持
とてもシンプルですよね? つまり、ダイエットで体重(特に体脂肪)を減らすためには、「摂取カロリーを減らす」か「消費カロリーを増やす」、あるいはその両方を行い、摂取カロリーが消費カロリーを下回る状態(アンダーカロリー)を作り出す必要があるのです。
脂肪1kg = 約7200kcal という「不都合な真実」
ここで重要なのが、「体脂肪1kgを減らすためには、約7200kcalのカロリー収支マイナスが必要」という事実です。これは、多くの研究によって支持されている数値です。
7200kcalと聞くと、とても大きな数字に感じるかもしれません。例えば、フルマラソン(42.195km)を走っても消費されるカロリーは、体重60kgの人で約2500kcal程度です。つまり、マラソンを3回近く走ってようやく脂肪1kg分のカロリーが消費できる計算になります。
この事実を知ると、「そんなに大変なの?」と少し気が遠くなるかもしれません。しかし、見方を変えれば、「7200kcal分のマイナスを作り出せば、確実に脂肪は1kg減る」ということでもあります。これは、ダイエットが運や体質任せではなく、計算と計画によってコントロール可能であることを示しています。
巷に溢れる「〇〇だけで痩せる!」といった甘い言葉に惑わされず、このカロリー収支の原則と7200kcalという数値を理解することが、40代からの確実なダイエット成功への第一歩となるのです。
あなたの「羅針盤」を手に入れよう!メンテナンスカロリーの把握
ダイエット計画を立てる上で、まず最初に知るべき最も重要な数値があります。それが「メンテナンスカロリー」です。
メンテナンスカロリーとは?
メンテナンスカロリーとは、あなたの体重が増えも減りもしない、ちょうど維持できる1日の総消費カロリーのことです。言い換えれば、「摂取カロリー ≒ 消費カロリー」となるカロリー量です。
なぜメンテナンスカロリーを知る必要があるのでしょうか? それは、ダイエット計画の「基準点」となるからです。
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減量する場合: メンテナンスカロリーよりも少ないカロリーを摂取する(アンダーカロリー)
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増量する場合: メンテナンスカロリーよりも多いカロリーを摂取する(オーバーカロリー)
この基準点が分からなければ、どれくらいカロリーを減らせば良いのか、あるいは増やせば良いのか、具体的な計画を立てることができません。闇雲に食事を減らしたり、やみくもに運動したりしても、効果が出にくかったり、逆に体調を崩してしまったりする可能性があります。
メンテナンスカロリーは、ダイエットという航海における「羅針盤」のようなもの。まずは自分の羅針盤を手に入れることから始めましょう。
メンテナンスカロリーの調べ方①:実測してみる【最も正確】
最も正確に自分のメンテナンスカロリーを知る方法は、実際に記録をつけて測定することです。少し手間はかかりますが、自分の体と向き合う良い機会にもなります。
【実測の手順】
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毎日の摂取カロリーを記録する:
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食べたもの、飲んだものすべて(調味料や飲み物のカロリーも忘れずに)のカロリーを、食品表示やカロリー計算アプリ(「あすけん」「MyFitnessPal」など)を使って記録します。
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できるだけ正確に、最低でも2週間~1ヶ月程度続けましょう。
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毎朝、同じ条件で体重を測定する:
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朝起きてトイレに行った後、食事をとる前に、毎日同じ時間に体重計に乗ります。
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日々のわずかな変動に一喜一憂せず、記録を続け、平均的な推移を見ます。
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体重の変化と摂取カロリーの関係を見る:
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記録期間中の体重がほとんど変化しなかった場合、その期間の1日の平均摂取カロリーが、あなたのメンテナンスカロリーに近いと考えられます。
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体重が増加傾向にあった場合は、記録した平均摂取カロリーよりもメンテナンスカロリーは低くなります。
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体重が減少傾向にあった場合は、記録した平均摂取カロリーよりもメンテナンスカロリーは高くなります。
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例: 2週間記録をつけ、体重がほぼ横ばいだった。その間の1日の平均摂取カロリーが2200kcalだった場合、あなたのメンテナンスカロリーは約2200kcalと推定できます。
この方法は、あなたの実際の生活習慣や体質が反映されるため、後述する計算式よりも精度が高いと言えます。
メンテナンスカロリーの調べ方②:計算式で推定する【手軽な目安】
「毎日の記録はちょっと大変…」という方は、計算式を使ってメンテナンスカロリーを推定することも可能です。いくつかの計算式がありますが、ここでは比較的広く使われている「ハリス・ベネディクト方程式(改良版)」を用いた方法を紹介します。
【計算の手順】
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基礎代謝量(BMR)を計算する:
基礎代謝量とは、心臓を動かしたり呼吸をしたり、体温を維持したりといった、生命維持に必要な最小限のエネルギー量のことです。-
男性: 13.397 × 体重(kg) + 4.799 × 身長(cm) – 5.677 × 年齢 + 88.362
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女性: 9.247 × 体重(kg) + 3.098 × 身長(cm) – 4.330 × 年齢 + 447.593
計算例(45歳、身長170cm、体重70kgの男性の場合):
13.397 × 70kg + 4.799 × 170cm – 5.677 × 45歳 + 88.362
= 937.79 + 815.83 – 255.465 + 88.362
≒ 1587 kcal計算例(45歳、身長160cm、体重55kgの女性の場合):
9.247 × 55kg + 3.098 × 160cm – 4.330 × 45歳 + 447.593
= 508.585 + 495.68 – 194.85 + 447.593
≒ 1257 kcal -
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活動レベルに応じて基礎代謝量に係数をかける:
基礎代謝量に、あなたの1日の活動量を考慮した「活動係数」を掛けて、メンテナンスカロリー(1日の総消費カロリー)を推定します。-
活動レベルが低い(デスクワーク中心、運動習慣なし): 基礎代謝量 × 1.2
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活動レベルが普通(軽い運動や立ち仕事が多い): 基礎代謝量 × 1.375
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活動レベルがやや高い(中程度の運動、肉体労働): 基礎代謝量 × 1.55
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活動レベルが高い(激しい運動、重度の肉体労働): 基礎代謝量 × 1.725
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活動レベルが非常に高い(プロアスリートなど): 基礎代謝量 × 1.9
計算例(上記の男性、活動レベルが低い場合):
1587 kcal × 1.2 = 1904 kcal計算例(上記の女性、活動レベルが普通の場合):
1257 kcal × 1.375 ≒ 1728 kcal -
この計算式はあくまで推定値であり、個人差(筋肉量、遺伝、ホルモンバランスなど)によって実際の数値とはずれが生じる可能性があります。特に40代以降は、加齢による代謝の変化も考慮する必要があります。まずはこの計算値を参考にしつつ、可能であれば実測で確認・調整していくのが理想的です。
メンテナンスカロリーと筋肉量の関係:「筋肉つければ楽々痩せる」は本当?
「筋肉をつければ基礎代謝が上がって、何もしなくても痩せやすい体になる」という話をよく耳にしませんか? これは半分本当で、半分誤解を含んでいます。
確かに、筋肉は脂肪よりもエネルギーを消費する組織です。しかし、筋肉1kgあたりの基礎代謝量への影響は、一般的に1日あたり約13kcal程度と言われています。
考えてみてください。必死に筋トレをして筋肉を1kg増やすのは、かなり大変なことです。そして、その努力によって基礎代謝が13kcal増えたとしても、それはアメ玉1個分にも満たないカロリーです。
では、筋トレ経験者はなぜ消費カロリーが多い傾向にあるのでしょうか? それは、「筋肉があるから」というよりも、「筋トレという運動をしているから」 消費カロリーが多いのです。筋トレ自体がエネルギーを消費しますし、筋肉量が多い人はより高強度なトレーニングが可能になり、結果として多くのカロリーを消費します。
つまり、「筋肉をつけたから基礎代謝だけで楽に痩せる」と期待するのは現実的ではありません。筋トレの真の価値は、
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筋トレ中のエネルギー消費
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筋肉量を維持・向上させることによる、長期的な代謝の維持
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体を引き締め、美しいボディラインを作る(ボディメイク)
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血糖値の安定や骨密度の維持など、健康面への好影響
にあると考えるべきでしょう。特に40代以降は、何もしなければ筋肉量は自然と減少していきます。筋トレは、加齢による体型の崩れや代謝の低下に対抗するための非常に有効な手段なのです。
基礎代謝の向上に過度な期待はせず、筋トレを「消費カロリーを増やし、体を作るための活動」として捉えることが大切です。
さあ、計画を立てよう!具体的なダイエットカロリーの計算方法
自分のメンテナンスカロリー(基準点)が分かったら、いよいよ具体的なダイエット計画、つまり目標摂取カロリーを設定していきます。ここでも「脂肪1kg = 7200kcal」の原則が役立ちます。
ステップ1:現実的な目標を設定する(期間と減量体重)
まず、「いつまでに」「何キロ痩せたいか」という目標を明確にします。ここで重要なのは、無理のない、現実的な目標を設定することです。
短期間で大幅な減量を目指すと、極端なカロリー制限が必要になり、以下のようなリスクが高まります。
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筋肉量の減少: 体重は減っても、代謝が悪くなりリバウンドしやすくなる。
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栄養不足: 健康を損なう可能性がある。
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ストレス: 継続が困難になり、挫折しやすい。
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代謝の適応: 体が省エネモードになり、痩せにくくなる。
一般的に、1ヶ月あたりの減量幅は、現在の体重の3~5%程度が健康的で継続しやすい目安とされています。例えば、体重70kgの人なら、1ヶ月あたり2.1kg~3.5kg程度の減量が目安です。
ステップ2:1日あたりの目標マイナスカロリーを計算する
次に、目標を達成するために必要な総マイナスカロリーを計算し、それを期間で割って1日あたりの目標マイナスカロリーを算出します。
計算式:
総マイナスカロリー = 減らしたい体脂肪量(kg) × 7200kcal
1日の目標マイナスカロリー = 総マイナスカロリー ÷ 目標期間(日数)
例(上記の目標の場合):
総マイナスカロリー = 5kg × 7200kcal = 36000kcal
目標期間 = 3ヶ月 ≒ 90日
1日の目標マイナスカロリー = 36000kcal ÷ 90日 = 400kcal/日
つまり、この目標を達成するためには、毎日メンテナンスカロリーよりも400kcal少ないカロリー収支を目指す必要がある、ということです。
ステップ3:1日の目標摂取カロリーを設定する
最後に、算出した1日の目標マイナスカロリーを、あなたのメンテナンスカロリーから引いて、ダイエット期間中の目標摂取カロリーを決定します。
計算式:
目標摂取カロリー = メンテナンスカロリー – 1日の目標マイナスカロリー
例(上記の目標、メンテナンスカロリーが1904kcalの場合):
目標摂取カロリー = 1904kcal – 400kcal = 1504kcal/日
この1504kcalが、3ヶ月で5kg減量するための、1日の目標摂取カロリーとなります。
カロリー設定の注意点:減らしすぎは逆効果!
目標摂取カロリーを計算する上で、非常に重要な注意点があります。それは、カロリーを減らしすぎないことです。
摂取カロリーを極端に減らすと、体は飢餓状態だと判断し、エネルギー消費を抑えようとします(代謝の適応)。また、筋肉を分解してエネルギー源にしようとするため、基礎代謝が低下し、かえって痩せにくく、リバウンドしやすい体になってしまいます。
目標摂取カロリーの目安:
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基礎代謝量を下回らない: 生命維持に必要な最低限のエネルギーは確保しましょう。
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メンテナンスカロリーの70~80%程度を目安にする: 例えばメンテナンスカロリーが2000kcalなら、1400~1600kcal程度が下限の目安。
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1日のマイナスカロリーは500~1000kcal程度まで: これ以上のマイナスは、体に大きな負担がかかる可能性があります。
もし、ステップ3で計算した目標摂取カロリーがこれらの目安を下回ってしまう場合は、目標設定(期間を延ばす、減量幅を緩やかにする)を見直す必要があります。焦らず、安全かつ確実に続けられる計画を立てることが、40代からのダイエット成功の秘訣です。
【計算例:40代のダイエット計画シミュレーション】
ケース | 性別 | 年齢 | 身長(cm) | 体重(kg) | 活動レベル | メンテナンスカロリー(推定) | 目標期間 | 目標減量(kg) | 1日の目標マイナスカロリー | 目標摂取カロリー | 備考 |
Aさん (少し活動的) | 男性 | 48歳 | 175 | 80 | 普通 | 約2250kcal | 4ヶ月 | 8kg | 600kcal | 1650kcal | 基礎代謝(約1700kcal)より少し低いが許容範囲か。運動併用推奨。 |
Bさん (デスクワーク) | 女性 | 42歳 | 162 | 65 | 低い | 約1680kcal | 3ヶ月 | 5kg | 400kcal | 1280kcal | 基礎代謝(約1400kcal)より低い。期間を延ばすか、運動を取り入れたい。 |
Cさん (運動習慣あり) | 女性 | 50歳 | 158 | 60 | やや高い | 約1900kcal | 2ヶ月 | 4kg | 480kcal | 1420kcal | 基礎代謝(約1230kcal)より高い。現実的な計画。 |
※メンテナンスカロリー、基礎代謝量はハリス・ベネディクト式(改良版)による推定値です。
※目標摂取カロリーが基礎代謝量を大幅に下回る場合は、計画の見直しが必要です。
カロリーだけじゃない!40代からのダイエット実践編
目標摂取カロリーが決まれば、あとは実践あるのみ!しかし、ただカロリーの数字だけを追うのではなく、「何を食べるか」「どう体を動かすか」といった中身も非常に重要です。特に、体が変化しやすい40代以降は、質にもこだわりたいところです。
食事のポイント:PFCバランスを意識して賢く食べる
目標カロリーを守ることは大前提ですが、そのカロリーの内訳、つまりPFCバランスを意識することで、ダイエットの効果を高め、健康的に痩せることができます。
PFCとは?
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P = Protein(タンパク質): 筋肉、皮膚、髪、ホルモンなどの材料。1gあたり4kcal。
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F = Fat(脂質): エネルギー源、細胞膜の構成成分、ホルモンの材料。1gあたり9kcal。
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C = Carbohydrate(炭水化物): 主要なエネルギー源。糖質と食物繊維に分けられる。1gあたり4kcal。
40代以降に意識したいPFCバランスの目安:
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タンパク質 (P): 体重1kgあたり1.2g~1.6g
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筋肉の維持・減少抑制に不可欠。40代以降は特に意識して摂取したい。
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鶏むね肉、魚、大豆製品、卵、プロテインパウダーなど。
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脂質 (F): 総摂取カロリーの20~30%
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摂りすぎはカロリーオーバーに繋がりやすいが、ゼロにするのはNG。ホルモンバランス維持のためにも必要。
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魚油(EPA/DHA)、ナッツ類、アボカド、オリーブオイルなどの良質な脂質を。
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炭水化物 (C): 残りのカロリー
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活動のエネルギー源。極端な制限は避けたい。
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玄米、オートミール、全粒粉パン、芋類などの食物繊維が豊富なものを選ぶと、血糖値の急上昇を抑え、満腹感も得やすい。
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例:目標摂取カロリー1600kcal、体重60kgの女性の場合
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タンパク質: 60kg × 1.5g = 90g (90g × 4kcal = 360kcal)
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脂質: 1600kcal × 25% = 400kcal (400kcal ÷ 9kcal ≒ 44g)
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炭水化物: 1600kcal – 360kcal – 400kcal = 840kcal (840kcal ÷ 4kcal = 210g)
このバランスを目安に、日々の食事を組み立てていきましょう。カロリー計算アプリを使えば、PFCバランスも自動で計算してくれるので便利です。
食事内容の工夫:
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加工食品を避け、素材の味を活かす: 余計な脂質や糖質、塩分をカット。
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野菜、きのこ、海藻類をたっぷり: 低カロリーで食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富。満腹感もアップ。
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ゆっくりよく噛んで食べる: 満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐ。
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水分補給をこまめに: 代謝を助け、空腹感を紛らわす効果も。
運動のポイント:筋トレと有酸素運動の組み合わせが最強
食事管理と並行して、運動を取り入れることで、消費カロリーを増やし、ダイエットを加速させることができます。40代以降におすすめなのは、筋トレと有酸素運動の組み合わせです。
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筋トレ:
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目的: 筋肉量の維持・向上、基礎代謝の低下防止、ボディラインの引き締め。
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頻度: 週2~3回程度。同じ部位は連続して行わず、休息日を設ける。
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内容: スクワット、腕立て伏せ、プランク、ダンベル体操など、大きな筋肉(胸、背中、脚)を中心に、全身をバランスよく鍛える。最初は自重トレーニングからでもOK。
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有酸素運動:
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目的: 脂肪燃焼、心肺機能の向上、ストレス解消。
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頻度: 週3~5回程度。1回あたり20分~60分を目安に。
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内容: ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳、階段昇降など、無理なく続けられるものを選ぶ。「ややきつい」と感じる程度の強度で。
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筋トレと有酸素運動、どっちを先にやる?
一般的には、筋トレを先に行う方が、成長ホルモンの分泌が促され、その後の有酸素運動での脂肪燃焼効果が高まると言われています。しかし、最も重要なのは継続することなので、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、やりやすい順番で行いましょう。
運動は、単にカロリーを消費するだけでなく、気分転換になったり、達成感を得られたりと、メンタル面にも良い影響を与えます。楽しみながら続けられる運動を見つけることが、長期的な成功の鍵です。
「食べてないのに痩せない…」その理由と対策
「ちゃんとカロリー計算してるはずなのに、全然体重が減らない…」
ダイエット中、多くの人がぶつかる壁です。その背景には、いくつかの原因が考えられます。
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実はカロリーを計算以上に摂っている:
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無意識の間食: ちょっとしたお菓子、味見、飲み物(砂糖入りコーヒー、ジュースなど)のカロリーを見落としている。
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目測の誤差: 思ったよりも量が多い、油の使用量が多いなど。
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外食・中食の罠: 見た目以上に高カロリーなメニューが多い。
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対策: 再度、食事記録を徹底してみる。計量スプーンやキッチンスケールを活用する。外食時はメニューをよく確認する。
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メンテナンスカロリーの見積もりが甘い:
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計算式で出した推定値が、実際の消費カロリーよりも高かった。
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活動量が思ったよりも少なかった。
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対策: 実測データに基づいてメンテナンスカロリーを再評価する。活動量計(スマートウォッチなど)で実際の消費カロリーを把握するのも有効。
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代謝の適応(停滞期):
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ダイエットを続けると、体がエネルギー消費を抑えようとする「省エネモード」に入ることがあります。これは、体が変化に対応しようとする自然な反応です。
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対策:
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チートデイ(ハイカーボデイ): 週に1~2回、一時的に炭水化物の摂取量を増やし、代謝に刺激を与える。(やりすぎ注意)
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カロリーサイクリング: 1週間の中で摂取カロリーに波をつける。
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運動内容の見直し: 運動強度や種類を変えて、新たな刺激を与える。
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焦らず続ける: 停滞期は誰にでもあるもの。諦めずに継続すれば、また動き出すことが多い。
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筋肉量の増加:
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筋トレをしっかり行っている場合、脂肪が減ると同時に筋肉が増え、体重の変化が見えにくくなることがあります。筋肉は脂肪よりも重いためです。
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対策: 体重だけでなく、体脂肪率、ウエストサイズ、見た目の変化などもチェックする。体重計の数値だけに一喜一憂しない。
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睡眠不足やストレス:
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睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスを乱し、食欲を増進させたり、代謝を低下させたりする可能性があります。(※参考文献3)
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対策: 質の高い睡眠を確保する(7~8時間目安)。ストレス解消法を見つける(運動、趣味、リラックスなど)。
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「食べてないのに痩せない」と感じたときは、焦らず、上記の原因を探ってみましょう。多くの場合、記録の見直しやちょっとした工夫で、状況を打破することができます。
まとめ:計算は嘘をつかない!正しい知識で理想の体へ
40代からのダイエットは、決して難しいものではありません。鍵となるのは、感情論や根拠のない情報に惑わされず、カロリー収支という科学的な原則に基づいて、計画的に取り組むことです。
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メンテナンスカロリーという自分の基準点を知る。
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脂肪1kg = 7200kcal の法則を理解し、現実的な目標を設定する。
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計算に基づいた目標摂取カロリーを守る。
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カロリーだけでなく、PFCバランスも意識した食事を心がける。
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筋トレと有酸素運動を効果的に取り入れ、消費カロリーを増やし、体を引き締める。
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停滞期や困難にぶつかっても、正しい知識で原因を探り、諦めずに継続する。
カロリー計算は、ダイエットという航海における信頼できる羅針盤です。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、一度身につけてしまえば、これほど心強い味方はいません。
情報過多の現代だからこそ、本質を見極め、自分自身の体と向き合いながら、着実にステップを踏んでいきましょう。計算に基づいた正しいアプローチで、あなたもきっと、理想の体と健康を手に入れることができるはずです。
(免責事項: 本記事は情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスに代わるものではありません。持病のある方や健康に不安のある方は、ダイエットを開始する前に必ず医師にご相談ください。)
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